幼児教育を語る上で興味深い研究結果があります。
その研究はアメリカで1921年から1950年にかけて行われました。
11歳の男児25万人を無作為に抽出し、知能検査を行って知能指数の優れた800人を抽出し、その後の人生について追跡調査したものです。
知能検査と同時に性格検査も行い、性格が人生にどのような影響を及ぼすのか、ということを明らかにした研究です。
30年後の追跡調査で、優れた知能を持つ800人はどのような職業に就いているのでしょうか。
これによると、800人のうち、優れた知能を活かす仕事に就いていた人は45パーセントであったようです。これをAグループと呼びます。
残りの55パーセントの人は、優れた知能を持ちながらも、その能力を十分に活かすことのできない職業についていたようです。これをBグループと呼びます。
AグループとBグループの違いはどこにあるのでしょうか。
11歳当時の性格検査にさかのぼると、AグループとBグループには大きな違いがあることがわかりました。
Aグループの性格においては、持続性がある、忍耐強い、社会性がある、慎重である、リーダーになりたいという欲求がある、といった特徴がありました。
Aグループにはこれら5つの性格特性がありました。
そこがBグループとの大きな違いでした。
最近の研究結果では性格に与える影響は遺伝子ではなく、育った環境であることが分かってきました。
9ヶ月の胎児期から2歳までの間、どのような環境のもとで生活したかによって、今後の性格を大きく作用するという研究結果もあるようです。
これらのことを考えると、幼児教育は非常に大切なことであると思えてきます。
アメリカの小児医学教授であるレヴァイン博士は子供を成功させる方法の7か条を唱えています。
この内容は、幼児教育を行うにあたり大変参考になるでしょう。
第1は、子供が興味を持ったことに対し、親も同じように興味を示すことです。
子供と同じ目線に立ち、様々な問いかけをし、考える時間を与えることが大切です。
時には自分で考えた結果を正確に話すことができるように誘導してあげることもいいでしょう。
第2は、学校で習ってきた内容に対し興味を示すことです。
どんなことに対しても問いかけてみましょう。子供にとっての復習にもなるはずです。
第3は、読み書きを練習する時間を確保してあげることです。
小学校に入学する前であっても読み書きの練習はできるはずです。
第4は、宿題を行うための静かで落ち着く環境を作ってあげることです。
宿題を行う習慣づけをし、子供の質問にはいつでも答えてあげる環境を作ることが大切でです。
間違っても親が子供の宿題をしてはいけません。
第5は、塾やお稽古は一週間のうち3日までとすることです。
子供が自由に遊ぶことによって、想像力を養うことにつながっていくのです。
第6は、宿題を避ける傾向があれば、その原因を突き止めることです。
必要であれば専門家に相談することも必要となってきます。宿題を避けることには、必ず原因があるようです。
第7は、成績の良し悪しで褒めるのではなく、やり遂げたことに対して褒めてあげることです。
なにかを成し遂げてそれを褒めてもらえると、子供は次のことに対しても意欲を示します。
幼児教育を始める人は参考にしてみてはどうでしょうか。
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